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名古屋市文化振興事業団
カテゴリー : ヒューマンドラマ
モラトリアムの狭間にて
作者:
爽快
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
ずっとこの日々が続くのだと勝手に勘違いしていた。 でも、そんなことは無くて、日常と呼べるものは常に変化していて、それに僕は気付くことができなかったんだ。 僕とタケルは遊んだあと金の時計の前で談笑をしていた。 「俺は、就職が決まったよ」……
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朗読:
竹内裕二
(
Theater BamBoo
)
迷路地
作者:
ながたてつや
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
日常
/
仕事
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
今日も仕事を終え、そのまま家路につく。そのつもりだったが、少しいつもと違う道で帰ろうとふと思った。いつもより早い時間に帰れたこともあるが、要は気晴らしがしたかったのだ。こうしたことは、たびたび自分の中でおこる。……
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朗読:
柘倫司
(
劇団名芸
)
君とふたりの映画館
作者:
桐生梓
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
家族
/
闘病
/
恋しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
「どうしていまさら映画なんか観に行かなきゃいけないの?」 今日も見舞いに行った私に、妻はそう言った。 「だから、言っただろう。スーパーの福引きで当たったんだよ」 「それにしたって。体調も良くないし」……
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朗読:
松本喜臣
(
劇団シアター・ウィークエンド
)
守るべきもの
作者:
るすい
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
医療
/
家族
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
「やっほー、元気?」 スマホに映る加奈に手を振った。加奈は疲れた表情で口元だけで笑った。 加奈は看護師だ。子どもが幼いこともあり、今は総合病院で外来患者の診察時間のみ勤務している。……
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朗読:
中村真弓
(
劇団シアター・ウィークエンド
)
名古屋の田舎に住むということ
作者:
仁科佐和子
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
学園
/
日常
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
高校を卒業して看護短大への進学が決まった私は、迷わず入寮を希望した。 一宮市在住の私にとって、名古屋市内の学校は通学圏内だったが、当時私は一刻も早く家から出たかった。 母子家庭の上に母親と折り合いの悪かった私にとって、……
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朗読:
宇野えみり
(
試験管ベビー
)
夕方の恋人たち
作者:
麺麺
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
音楽
/
切ない
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
「いなたい」 ステージを覗きながら健次が言う。「いなたいね」私はそう言いながらにやりと笑って、後ろを向いた健次と目を合わせる。楽屋は私達だけだった。灰皿の上に置かれた煙草の今にも消えそうな火が、眩しく光っている。……
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朗読:
青木保奈実
(
劇団そらのゆめ
)
神様の啓示
作者:
仁科佐和子
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
面白い
/
ぼやき
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
大みそかの夜、私たちは名古屋で遊んだ後、初詣に向かった。名鉄名古屋駅から赤い電車に乗り込み神宮前駅に降り立ったのがすでに23時すぎ。新年は熱田神宮の人ごみの中で迎えた。 男女三人ずつの六人。……
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朗読:
まつもとのどか
(
試験管ベビー
)
プラネタリウムの夢
作者:
桐生梓
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
哀しい
/
切ない
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
小学五年生だった。名古屋市の科学館が主催の天文クラブに入っていた。一ヶ月に一度、プラネタリウムを無料で見せてくれる。そこで知り合ったのが明子ちゃんだ。席が隣になったのがきっかけ。それから毎月、……
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朗読:
山口未知
(
劇団B級遊撃隊
)
雪降る夜に
作者:
るすい
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
虚しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
闇の中で赤い炎と白く凍る吐息だけが色を添える貸し切り状態の季節外れのキャンプ場。 後方から鼾が聞こえる。酔っ払った武藤がテントの中で寝ているのだ。 キャンプ場のチェックイン時にオーナーが言った通り、……
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朗読:
今藤裕之
(
フリー
)
帰省のお土産
作者:
渋沢和夫
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
子育て
/
家族
/
日常
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
残業して疲れた体で夜八時過ぎに家に戻ると、姉が居間にいた。姉は目が合うと、片手を上げて「お帰りなさい。おじゃましてます」と言った。 僕より三歳上の姉は十年前に結婚して、今は義兄の転勤で東京に住んでいる。……
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朗読:
園田裕史
(
舞夢プロ
)
青空
作者:
北原岳
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
切ない
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
線路脇には川が流れていて、その横に植えられた木々が緑色に息づいている。 午後1半過ぎの散歩者は、老人やベビーカーを押した母親と小さな赤ん坊、それから僕。遊歩道は石畳になっていて、へこんだところに昨日の雨の余韻が残る。……
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朗読:
中西桃子
(
劇団アルクシアター
)
休日なのに満員電車
作者:
北原岳
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
親子
/
嬉しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
誰だって満員電車は嫌だと思う。いまの職場に勤めて4年、どんな嬉しい日も、ホームに飛びこんでくる満員電車を見るとげんなりする。何も考えない。僕はただの石だ。ただの石が満員電車に揺られるだけ。だから、休みの日くらい、……
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朗読:
youu-ji
(
演劇人冒険舎
)
ディスプレイに映った答え
作者:
るすい
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
医療
/
教育
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
休校になったのは、年度末まであとひと月の2月末だった。中学の教師になってやっと仕事内容を一通り掴み、3年目は少しだけ余裕を持って取り組んでいけそうな気がしていた。感染症の拡大は気になってはいたが、……
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朗読:
松山理映
(
総合劇集団 俳優館
)
夜の鉄路
作者:
藤川六十一
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
親子
/
切ない
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
あの時、ぐっすり寝ている、まだ小さな子どもの私を起こしたのは、母だった。 「起きて。着替えて」 居間には、既に私の衣服が並べられていた。 「さっ、早く。出掛けるよ」 寝ぼけ眼で、ズック靴を履いた。 ……
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朗読:
いのこ福代
(
フリー
)
肩書のない私でも
作者:
ましろの君
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
仕事
/
キャリア
/
切ない
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
「できたら遠慮してくれません?みんながあなたのこと怖がって一緒に働くのいやだっていうんだよね、今はちょっとのことでパワハラだって言われる時代だから」と上司に呼び出され離職を勧められた。……
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朗読:
荘加真美
(
劇団ジャブジャブサーキット
)
今池、熱帯夜のデニス
作者:
はせひろいち(劇作家・演出家)
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
日常
/
仕事
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
その日、携帯電話を携帯していない、コトに気づいたのは、今池にある女性デザイナーさんのオフィスを出て20分ぐらいした、夜の11時近くだった。まだガラパゴスなどという郷愁のある分類すら存在しない時代。……
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朗読:
後藤卓也
(
劇団芝居屋かいとうらんま
)
運の良い!
作者:
四葉
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
仕事
/
介護
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
介護の仕事は大変です。夜勤明けのある朝のことでした。勤務終了前の巡回時、ある入所者さんの居室から芳しい匂いがします。 床には大きな排泄物が転がっていました。 さぁ、これを掃除して消毒すれば勤務終了、そう思った瞬間です。……
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朗読:
八幡美佳
(
人形劇団むすび座
)
大須おさんぽ道
作者:
川上一翁
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
嬉しい
/
懐かしい
/
虚しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
地下鉄栄駅のホームに降りたとき、スマホが震えた。シンゴからだ。端に寄り、着信ボタンを押す。 「急に彼女とデートに行くことになってさ。今日の予定はナシってことで」 どういうことかと問いかけたが、通信状況が悪いのか要領を得ない。……
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朗読:
カズ祥
(
劇団あおきりみかん
)
訛り
作者:
鹿目由紀(劇作家・演出家)
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
名古屋の人だ。 今の電話のアクセント。この隣の人、名古屋の人だ。語尾に「だって」って付けた。 「明日わたし試験なんだって」 そう言った。名古屋の人だ。いや、だけどもしかしたら他にもああいう語尾の地域があるかもしれない。……
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朗読:
岡崎愛里
(
劇団うりんこ
)
名刺とわらびもち
作者:
はる
ジャンル:
ホラー
キーワード:
日常
/
仕事
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
新しい就職先が決まった。その会社は名古屋の実家から通えるところで、仲田美咲は荷物と共に帰ってきていた。 窓のそばの街路樹では、セミが身をよじるようにして鳴いている。地下鉄の駅まで徒歩十分の住宅街。……
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朗読:
谷口真規
(
総合劇集団 俳優館
)
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