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キーワード : 切ない

あらすじ

 古本屋で買った少し年季の入った料理本に一枚の写真がはさまれていた。今ではなかなかお目にかかれないセピア色の情景。昭和30年代頃の端午の節句の記念写真だろうか。兄妹らしき二人が正座をして写っている。……
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ジャンル:その他
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小説の種類:
犬の足跡

あらすじ

私が小学一年の時、母が犬を拾って帰って来た。 真っ黒な、とても可愛いとは思えない見窄らしい犬。腕の中でキューンとなく姿にさえ、同情できなかった。 きっと母は、仕事で忙しくて子供の相手をできないから、……
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ジャンル:恋愛
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小説の種類:
マトリョーシカ

あらすじ

あれは昭和の終わりの出来事だった。  まだ、ドイツは東と西に分かれていたし、ロシアはソビエト連邦という国の一部であった。  私はある会社に勤めていた。経理課で事務仕事をしていて、……
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ジャンル:その他
キーワード: /
小説の種類:
鉛筆を持つ手

あらすじ

「私は昨日日本語を勉強する」これだとね、まだ文として不十分なんだ。最後のところを、「勉強した」に変えてみようか。」 何度教えても、同じミスをする。先週と比べて、この生徒はどれだけ成長したのだろうか。……
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キーワード: / /
小説の種類:

あらすじ

私がまだ独身で会社勤めをしていた頃のことだから、30年以上は経っている。 日帰り出張で、近鉄T駅(名古屋市)に来ていた。時刻は午前7時前、相手との打ち合わせに遅れては失礼にあたると、……
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朗読:白樺八青  
ジャンル:青春
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小説の種類:
青空と太陽

あらすじ

 改札を出ると、潮の匂いがした。 この辺りに土地勘のない芽依はすぐ海が見えるだろうと思っていたのだが、視界にはいい具合にさびれた商店街しか入らない。 辺りを見回す。目の端に、人待ち顔の青年が映った。……
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朗読:伊藤成美
客席から見た舞台

あらすじ

気がつくと僕は古ぼけた劇場にいた。 「いらっしゃいませ。」 振り返るとタキシードを着た老人が立っている。ニコニコとして、しかしどこか寂しげな顔で僕を見つめている。不思議と恐怖を感じなかった。……
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公園のベンチに座るおばあさん

あらすじ

 公園の陽だまりに、おばあさんが一人。 ある春の澄んだ陽気、こぢんまりとした公園のベンチに腰掛けて、ぽつねん。子どもたちはボールを追って駆け回り、主婦たちは犬を連れて立ち話に花を咲かせている。……
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ジャンル:青春
キーワード: /
小説の種類:
たんぽぽの綿毛が飛んでいる

あらすじ

 うららかな陽気が、直射日光に変わる季節。春の終わりを告げる風は、たんぽぽの綿毛を揺らしました。じきに、綿毛たちが一斉に飛び立つ時間です。待ちわびた瞬間に、誰もが高ぶりました。ただひとりを除いて。……
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小説の種類:
閉店したテナント

あらすじ

 わざわざ遠くまで自転車を走らせてここまで来たけど、劣化して剥がれた紫色の壁は明らかに古臭くて、記憶のそれとはあまり一致しなかった。店の入り口に大きく「ご愛顧ありがとうございました」と派手な文字が飾ってある。……
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作者:
ジャンル:恋愛
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小説の種類:
テレビ塔

あらすじ

 プロポーズするなら、この場所にしようとずっと昔から決めていた。名古屋のテレビ塔は1956年に竣工し、高さは180m、地上90mにスカイデッキがある。スカイデッキからは名古屋市街はもちろん、……
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街なかのタクシー

あらすじ

 私はタクシーに乗り、行き先を告げる。運転手の名前に見覚えがあった。「もしかして、タケシか?」と聞いてみた。「やっぱりそうだよな」と運転手が笑顔でこちらを向いた。 東京から出張で実家近くの名古屋に来ていた。……
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AllEscort
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