公募作品Voicy Novels
名作Voicy Novels
翻訳作品
English Translation
中文翻译
Bản dịch
tiếng Việt
朗読者紹介
検索
Copyright ©2022 All rights reserved
名古屋市文化振興事業団
検索ワード : フリー
マッチ売りの少女
作者:
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ジャンル:
童話
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
それは、とても寒いおおみそかの夜のことでした。あたりはもうまっくらで、こんこんと雪が降っていました。寒い夜の中、みすぼらしい一人の少女が歩いていました。ぼうしもかぶらず、はだしでしたが、どこへ行くというわけでもありません。行くあてがないのです。……
〈続きを読む〉
演出:
ニノキノコスタ―
(
オレンヂスタ
)
朗読:
未彩紀
(
フリー
)
鈴来かえり
(
総合劇集団 俳優館
)
どんぐりと山猫
作者:
宮沢 賢治
ジャンル:
童話
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。 かねた一郎さま 九月十九日 あなたは、ごきげんよろしいほで、けっこです。あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい。とびどぐもたないでくなさい。山ねこ 拝 ……
〈続きを読む〉
演出:
関戸哲也
(
空宙空地
)
朗読:
栗本彩
(
劇団うりんこ
)
二瓶翔輔
(
フリー
)
夏の葬列
作者:
山川方夫
ジャンル:
歴史・時代
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
海岸の小さな町の駅に下りて、彼は、しばらくはものめずらしげにあたりを眺めていた。駅前の風景はすっかり変っていた。アーケードのついた明るいマーケットふうの通りができ、その道路も、固く舗装されてしまっている。はだしのまま、砂利の多いこの道を駈けて通学させられた小学生の頃の自分を、急になまなましく彼は思い出した。……
〈続きを読む〉
演出:
関戸哲也
(
空宙空地
)
朗読:
野田雄大
(
演劇組織KIMYO
)
斉藤やよい
(
フリー
)
手袋を買いに
作者:
新美南吉
ジャンル:
童話
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」母さん狐がびっくりして、あわてふためきながら、眼を抑えている子供の手を恐る恐るとりのけて見ましたが、何も刺さってはいませんでした。母さん狐は洞穴の入口から外へ出て始めてわけが解りました。昨夜のうちに、真白な雪がどっさり降ったのです。……
〈続きを読む〉
演出:
刈馬カオス
(
刈馬演劇設計社
)
朗読:
あさぎりまとい
(
フリー
)
古部未悠
(
フリー
)
怠惰屋の弟子入り
作者:
国木田独歩
ジャンル:
コメディ
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
アフリカ洲にアルゼリヤといふ國がある、凡そ世界中此國の人ほど怠惰者はないので、それといふのも畢竟は熱帶地方のことゆえ檸檬や、橙の花咲き亂れて其得ならぬ香四方に立ちこめ、これに觸れる人は自から睡眠を催ふすほどの、だらりとした心地の好い土地柄の故でもあらう。ところがこのアルゼリヤ國の中でブリダアといふ市府の人は分ても怠惰ることが好き、道樂をして日を送ることが好きといふ次第である。……
〈続きを読む〉
演出:
はせひろいち
(
劇団ジャブジャブサーキット
)
朗読:
丹羽亮仁
(
フリー
)
糸永しのぶ
(
劇団はぐるま
)
猫の草紙
作者:
楠山正雄
ジャンル:
ファンタジー
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
むかし、むかし、京都の町で、鼠が、たいそうあばれて、困った事がありました。台所や戸棚の食べ物を盗み出すどころか、戸障子をかじったり、たんすに穴をあけて、着物を噛みさいたり。夜も昼も、天井裏やお座敷の隅をかけずりまわったりして、それはひどいイタズラのし放題をしていました。そこでたまらなくなって、ある時、お上(かみ)からおふれが出て、方々(ほうぼう)のうちの、飼い猫の首ったまにつないだ綱をといて放してやること、それをしない者は、罰をうけることになりました。 ……
〈続きを読む〉
演出:
岡田一彦
(
劇団劇座
)
朗読:
桑原博之
(
パペットシアターゆめみトランク
)
原田邦英
(
フリー
)
よだかの星
作者:
宮沢 賢治
ジャンル:
その他
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
よだかは、実にみにくい鳥です。顔は、ところどころ、味噌をつけたようにまだらで、くちばしは、ひらたくて、耳までさけています。 足は、まるでよぼよぼで、一間とも歩けません。ほかの鳥は、もう、よだかの顔を見ただけでも、いやになってしまうという工合でした。 ……
〈続きを読む〉
演出:
川村ミチル
(
劇団そらのゆめ
)
朗読:
白樺八青
(
フリー
)
土本隆弘
(
フリー
)
仙人
作者:
芥川龍之介
ジャンル:
ファンタジー
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
皆さん。私は今大阪にいます、ですから大阪の話をしましょう。 昔、大阪の町へ奉公に来た男がありました。名は何と云ったかわかりません。ただ飯炊奉公に来た男ですから、権助とだけ伝わっています。……
〈続きを読む〉
演出:
鏡味富美子
(
フリー
)
朗読:
入馬券
(
フリー
)
好姫
(
フリー
)
蜘蛛の糸
作者:
芥川龍之介
ジャンル:
ホラー
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
ある日の事でございます。御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮の花は、みんな玉のようにまっ白で、……
〈続きを読む〉
演出:
八代将弥
(
16号室
)
朗読:
上田定行
(
フリー
)
中田裕子
(
フリー
)
杜子春
作者:
芥川龍之介
ジャンル:
歴史・時代
キーワード:
名作
小説の種類:
名作ノベルズ
春の日暮です。 唐の都洛陽(らくよう)の西の門の下に、ぼんやり空を仰いでいる、一人の若者がありました。 若者は名は杜子春(とししゅん)といって、金持の息子でしたが、……
〈続きを読む〉
演出:
やとみまたはち
(
劇団アルクシアター
)
朗読:
長谷川聖
(
フリー
)
安田萌
(
武豊町民劇団TAKE TO YOU
)
木蓮の思い出
作者:
長石直子
ジャンル:
その他
キーワード:
懐かしい
/
諦め
/
ぼやき
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
今から十数年前、勤めている会社が創立三十周年を迎えた。どういうわけか、私は記念行事式典の実行委員になってしまった。ちなみに、私はじゃんけんが弱い。名誉なことだが、少々面倒である。 しかし、やり始めたら、……
〈続きを読む〉
朗読:
三日市弓子
(
フリー
)
席譲り
作者:
dzuka
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
日常
/
ぼやき
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
紅葉が終わりかけの名古屋市南部の、とある神社の一角。 今月も、手水舎で清めのルーティンから。掬った水を掌にかけると、その冷たさで身が引き締まる。もう一度水を掬い、今度は口を清めようとするが、……
〈続きを読む〉
朗読:
上田定行
(
フリー
)
僕が彼女に恋をした話
作者:
朝倉冬二
ジャンル:
恋愛
キーワード:
日常
/
恋しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
人並みに誰かを愛することなんて、僕には許されていなかったのさ。今から話すのは、そんな僕の、実るはずもない初恋の話だ。 その日僕は近所の公園のベンチに座っていてね、陽射しがぽかぽかと暖かくて、……
〈続きを読む〉
朗読:
平野萩
(
フリー
)
心骨に刻す
作者:
参周豪太郎
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
今年も年賀状を書く季節がやってきた。古いアドレス帳を見ながら女房が言う。「この松本市の杉原さんって方どなたなの?今まで一度も会ったこともなければ、年賀状や手紙が届いたことなどないし、……
〈続きを読む〉
朗読:
大嶽隆司
(
フリー
)
報われた日々
作者:
堀井美緒
ジャンル:
その他
キーワード:
教育
/
嬉しい
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
昨日までの雨が上がって空は青く澄んでいる。洗濯物を干しながら5階のベランダから下を覗くと、中庭の公園で遊んでいる子供達の姿が見えた。数か月前保育士を定年退職した私にとって、……
〈続きを読む〉
朗読:
柴田早苗
(
フリー
)
好きこそものの上手なれ
作者:
佐織えり
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
人間関係
/
日常
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
――ああ、まただ。こうなるんじゃないかと思ってた。「残念ながら、今回は落選ということで……」 予測していたとしてもショックは大きくて、選評を聞いたはずが内容はほとんど覚えていない。……
〈続きを読む〉
朗読:
中田裕子
(
フリー
)
今いる場所で
作者:
大木メイ
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
仕事
/
楽しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
衣替えもとうに終わり、来るべき夏の予定に人々が胸踊らせるそんな7月初旬の午後。ここ「ミント」には一時の涼を取ろうと薄着に身を包んだお客たちが続々と足を運んでいる。 「奈緒ちゃん、ナポリタンあがったよ。」……
〈続きを読む〉
朗読:
田村早紀
(
フリー
)
やわらかくてなめらかな幽霊
作者:
K
ジャンル:
ファンタジー
キーワード:
嬉しい
/
虚しい
/
諦め
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
私は今、死ぬために、まっすぐな田んぼ道を歩いてる。この先には線路があり、そこを目指していた。清々しい晴天が恨めしかった。 昔から要領が悪かった。何もかも上手くいった記憶はなく、周りとの差を感じ、常に劣等感を抱いていた。……
〈続きを読む〉
朗読:
成田けい
(
フリー
)
『リトルトーキョー』あらため
作者:
髙橋タカシ
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
キャリア
/
嬉しい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
「名古屋って特に何もないしなぁ」 まただ。 俺は何度も聞いたセリフに辟易した。大体予想はしていたものの、こう何度も続くと名古屋に来たのは間違いだったのではないかという気さえしてくるってもんだ。……
〈続きを読む〉
朗読:
福田勝明
(
フリー
)
サボテントゲのピアス
作者:
花守倫果
ジャンル:
ヒューマンドラマ
キーワード:
日常
/
切ない
/
懐かしい
小説の種類:
ヴォイシーノベルズ
カラン なんの音だろうと思った。 職業柄、耳はいいほうだ。コンサート終わりにひっそりと慎ましやかに一人居酒屋で乾杯をしていた私は、聞きなれない音を耳にして首を傾げた。……
〈続きを読む〉
朗読:
高橋幸誠
(
フリー
)
1 / 2
1
2
»