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青空と桜の木
 近鉄の終点名古屋駅のホームに電車が着くと、人の群れが一斉に電車から押し出されてくる。 近鉄名古屋駅で流れているメロディは美しくて心細くて、私はそこに停まっている松阪行きや伊勢中川行きの急行に乗って三重に帰りたくなる。 ……
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朗読:河村梓
  
オイスターズ
ジャンル:ホラー
キーワード: / /
小説の種類:
踏切
 「あそこの踏切の近く、幽霊出るらしいよ」ミナトが言った。 えー、とみんなが笑う。 でも僕は、ミナトが言うならそうなんじゃないかなって思った。 お調子者のアルマとかシオンが言うなら、……
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朗読:川村ミチル
  
劇団そらのゆめ
作者:
ジャンル:恋愛
キーワード: / /
小説の種類:
テレビ塔
 プロポーズするなら、この場所にしようとずっと昔から決めていた。名古屋のテレビ塔は1956年に竣工し、高さは180m、地上90mにスカイデッキがある。スカイデッキからは名古屋市街はもちろん、……
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朗読:児玉しし丸
  
劇団うりんこ
たくさん並んだ焼き菓子
 地下を出た黄色ラインの地下鉄を、終点の一駅手前で降りる。日曜日のお昼時、利用客は多くない。初夏の風が、淀んだ私を爽やかに洗う。 気がかりは消えないけれど、気持ちは幾分か晴れていく。……
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朗読:佐和ぐりこ
  
オレンヂスタ
ジャンル:コメディ
キーワード: / /
小説の種類:
エビフライのサンドイッチ
 わたしは今、人生の壮大な目的を果たすために、名古屋へと向かっている。それは、長年夢見ていたことで、でもなかなか一歩を踏み出せていなかったことだった。しかし、自分から行動を起こさなければ、……
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街なかのタクシー
 私はタクシーに乗り、行き先を告げる。運転手の名前に見覚えがあった。「もしかして、タケシか?」と聞いてみた。「やっぱりそうだよな」と運転手が笑顔でこちらを向いた。 東京から出張で実家近くの名古屋に来ていた。……
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朗読:田内康介
  
オイスターズ
キーワード: / /
小説の種類:
甘夏の入ったソーダ
 店の経営が難しくなってきた。 誰でも気軽に田舎の味を楽しんでもらおうと、一念発起して大須にレトロな大衆食堂をオープンしたのが3年前。会社を辞めて、起業するには勇気がいったが、……
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朗読:長縄都至子
  
劇団きまぐれ
定食屋のカウンター
 ――ああ、まただ。こうなるんじゃないかと思ってた。「残念ながら、今回は落選ということで……」 予測していたとしてもショックは大きくて、選評を聞いたはずが内容はほとんど覚えていない。……
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朗読:中田裕子
  
フリー
キーワード:
小説の種類:
体温計
「あ」 桜の名所、鶴舞公園。 つい声がもれたのは、線路下をくぐって飛び込んでくる満開の桜に歓声を上げたのではなく、去年の事を思い出したからだ。 去年の今ごろも桜は綺麗に咲いていた。……
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キーワード: / /
小説の種類:
虫メガネで手相を見ている
 衣替えもとうに終わり、来るべき夏の予定に人々が胸踊らせるそんな7月初旬の午後。ここ「ミント」には一時の涼を取ろうと薄着に身を包んだお客たちが続々と足を運んでいる。 「奈緒ちゃん、ナポリタンあがったよ。」……
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朗読:田村早紀
  
フリー
ジャンル:恋愛
キーワード:
小説の種類:
パーティー会場のワイングラス
「ライン、聞いてもいいですか?」婚活パーティーに行く。何人かの女性と連絡先を交換する。ラインで一言二言やりとりする。それで終わり。誘っても既読がつかなくなったり、返事が返ってこなかったり。……
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朗読:内田成信
  
劇団うりんこ
キーワード: / /
小説の種類:
芝生
 四月のある日、その日は天気がとても良かったのでコンビニで購入したお弁当を家の庭で昼ご飯として食べていた。バイト帰りなので十四時過ぎと遅めの昼ご飯。 暑くもなく、寒くもない丁度いい気候だった。……
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朗読:内藤美佐子
  
演劇人冒険舎