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キーワード : 日常

ジャンル:その他
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小説の種類:
スマートフォン
百メートル道路の意味がよくわかっていない様子で君は頷いた。 味噌煮込みうどん、レゴランド、東山動物園。静岡県東部で生まれ育ったのなら、名古屋市の知識なんてそんなものだろう。……
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朗読:水野恭輔
  
劇団Hi-Tgrowth
ジャンル:青春
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小説の種類:
野球のボール
 中日の抑え投手が最後を締めて、試合は22時過ぎにやっと終わった。ソフトバンク打線は九回も簡単に引き下がってくれず、私が勝利を確信して帰り支度を始められたのは、ゲーム終了より少し前、……
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朗読:二宮信也
  
星の女子さん
ジャンル:青春
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小説の種類:
ピアノのある部屋
鶴舞公園から真っ直ぐにきた大池町にうちの病院はあった。時代は昭和初期。鉄筋コンクリート製のビルは当時は珍しく、とても目立っていたように思う。家族経営で総合病院を経営していた。……
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朗読:天野鎮雄
  
劇団劇座
ジャンル:コメディ
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小説の種類:
パトカー
 その夜は事件が起きた。 三十五年間、小さい失敗はしつつも社会には迷惑をかけずに生きてきたつもりだ。それでも複数の警官が私を見下ろしている。とうとう厄介ごとを起こしたのだ。「三十代と思われる男性、路上で倒れており……」……
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朗読:久川徳明
  
劇団翔航群
キーワード: /
小説の種類:
リビング
「あなたは、トゥルーマンだから」 ベリーショートの妻が悲しげな目で僕を見つめながら呟いた。 1998年、11月。名古屋駅近くの今はなきゴールド劇場にて、監督ピーター・ウィアー、……
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朗読:かとう雅敏
  
劇団劇座
ジャンル:恋愛
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小説の種類:
マスク
「女性必見! 小顔マスク」と書かれたポップを、目を細めてジッと見る。マスクをするとどうしても眼鏡が曇ってしまうため、今日も眼鏡を外していた。「マスクして袴着るってこと?……
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朗読:岡本理沙
  
フリー
モーニングセット
 仕事の日ならともかく、今年に入ってからと言うもの休みの日でも朝6時には目が覚める。記憶が確かなら、去年までは平気で昼過ぎまで寝ていたし、二度寝三度寝は当たり前。そろそろ起きるかと思った時にはすでに……
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ジャンル:青春
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小説の種類:
学校の教室
 ぼくは、母に連れられて広島から名古屋にやってきた。小学校4年生の時の話だ。母は父と笑ってわかれ、二度と会わないと言い切った。ぼくに「ごめんね」と謝った。大人の事情だからと、かんたんに片づけられた。……
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朗読:憲俊
  
SCANP
古墳
「ねぇ、この民族雑貨はどうなの」 姉は額(ひたい)から流れる汗を不快げに拭った。溶けたメイクと疲れきった顔は20代の姉をおばさん化させている。「うーん。彼女似合わないよ」「もぉ。せっかく選んであげているのに」……
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ジャンル:青春
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小説の種類:
モノクロの名古屋城
 東片端のあたりに生まれた。 あの頃は自然豊かな町だった。 撞木町にある美しい薔薇科の落葉樹が咲き乱れる路地。 私はやんちゃでお転婆な子どもだった。 昭和18年。小学五年生。 親から離れて初めて疎開した。……
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朗読:武藤陽子
  
劇団名芸
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小説の種類:
路地
 今日も仕事を終え、そのまま家路につく。そのつもりだったが、少しいつもと違う道で帰ろうとふと思った。いつもより早い時間に帰れたこともあるが、要は気晴らしがしたかったのだ。こうしたことは、たびたび自分の中でおこる。……
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朗読:柘倫司
  
劇団名芸
ジャンル:その他
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小説の種類:
高原
 別れ話とわかった瞬間、ミナミは腹が立って何も言わずに電話を切った。アプリで知り合って半年、今度こそうまくいくと思っていたのに。もう耐えられないんだったら早く言えよ。スマホで新しい男を検索しても、……
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朗読:石黒真実
  
フリー
ジャンル:恋愛
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小説の種類:
ケーキのショーウィンドウ
 JR タカシマヤの地下にあるケーキ屋が僕の職場だった。 英語とフランス語が話せるのが決め手となって就職が決まったのはラッキーだったが、当時の僕はまだ日本語のヒアリングはできてもスピーキングには自信がなく、……
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朗読:管正憲
  
劇団そらのゆめ
田舎の風景
 高校を卒業して看護短大への進学が決まった私は、迷わず入寮を希望した。 一宮市在住の私にとって、名古屋市内の学校は通学圏内だったが、当時私は一刻も早く家から出たかった。 母子家庭の上に母親と折り合いの悪かった私にとって、……
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朗読:宇野えみり
  
試験管ベビー
ジャンル:ファンタジー
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小説の種類:
噴水
 「あんたは小さい頃から方向音痴だ」 母に言われて初めて気がついた。 そう言われれば、子供会で行ったアスレチックでも迷子になったし、巨大迷路からは二時間たっても出られなかったし、中学二年生のとき通学路を一本間違えて曲がって……
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朗読:伊藤文乃
  
オレンヂスタ
ジャンル:恋愛
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小説の種類:
万年筆
 JR大曽根からすぐですよ、と教えられたその店は、本当に駅から5分もかからないような場所に、ひっそりと居を構えていた。『讃光堂』という看板が、『光を讃える』という名前通りに輝いているのが、……
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朗読:加藤奈々
  
試験管ベビー
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小説の種類:
名鉄名古屋駅
 大みそかの夜、私たちは名古屋で遊んだ後、初詣に向かった。名鉄名古屋駅から赤い電車に乗り込み神宮前駅に降り立ったのがすでに23時すぎ。新年は熱田神宮の人ごみの中で迎えた。 男女三人ずつの六人。……
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ジャンル:その他
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小説の種類:
カラオケのマイク
 言葉の下手な人間なのです。 そのくせ感情だけは人並み以上に溢れている。もっとも、それに気が付いたのもごく最近なのですが。 私がようやく見つけた日常で表現することができなかった感情を表に出せる手段、それがカラオケでした。……
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朗読:和田周子
  
人形劇団むすび座
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小説の種類:
雪の降る山
 闇の中で赤い炎と白く凍る吐息だけが色を添える貸し切り状態の季節外れのキャンプ場。 後方から鼾が聞こえる。酔っ払った武藤がテントの中で寝ているのだ。 キャンプ場のチェックイン時にオーナーが言った通り、……
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朗読:今藤裕之
  
フリー
休憩室の机
 失恋をした翌日の朝は、いつもより空気が澄んでいる。目元は、泣いた代償に腫れてしまっているけれど、気持ちはそこそこ、明るくなった。メイクをすればごまかせるだろう、そしてこれが、女子の特権。通勤路の紅葉も、……
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