Voicy
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ジャンル:童話
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小説の種類:
ツマグロヒョウモンチョウ
 春休みのぼくのお手伝いは庭の水やり。ママの大事にしているパンジーやビオラは特に念入りにやる。「あれ、葉っぱが虫に喰われて穴だらけだ」ぼくは鉢を持ち上げて、あちこちから眺めた。「うわっ!毛虫!」……
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シャンパン
 熱田神宮の、奥のお社が、とにかくすごい。と、同僚から噂を聞き、わたしは早速翌朝、電車を乗り継いで、その場所へと向かった。 わたしは今、名古屋市内で会社員として働いていて、ある日、……
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ジャンル:恋愛
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小説の種類:
夫婦の後ろ姿
 私の女房は名古屋出身である。出会ってからすでに四半世紀を優に超えた。知り合ったきっかけは、私が勤めていた名古屋の接骨院に彼女が患者として来院したことである。その時彼女は23歳という若さで、……
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ジャンル:歴史・時代
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小説の種類:
着物を着た後ろ姿
 雨上がりの境内は、静寂に満ちていた。 熱田神宮の第一鳥居をくぐり、東に向かってまっすぐに歩く。足を踏み出すごとに砂が音をたて、熱田の杜に静かに響いた。 雨上がりの早朝ということもあって、……
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朗読:光本基江
  
STRINGS
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小説の種類:
お香
 「ねえ、うちにも芳香剤置こうよ」 学校から帰るなり高2の娘リカが言った。 「うん」 澪子は返事だけしてリカの方を振り向きもせず、パソコンを打っていた。慣れないリモートワーク。仕事は溜まるばかりで、……
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朗読:田中峰子
  
STRINGS
作者:
キーワード: /
小説の種類:
たくさんのブローチとペンダント
 大須へ行くときにはルールがある。 大須観音駅の2番出口を出たら大須観音の前を通らずに必ず一つそれた道、東仁王門通りへつながる道を通って大須へと入っていく。なんで、ときかれてもなんでなのか自分でも実はよく分からない。……
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ジャンル:その他
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小説の種類:
プチギフト
 モーニングのトーストとゆで卵を食べ終わりコーヒーをすする。俺の他に客が居なくなるとマスターが声をかけてきた。 「四丁目の高橋さんとこの娘さん、結婚するらしいぜ」 「嫁に行くのか?」……
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朗読:覚前遥
  
しょうねんボーイズ
干してある布団
「おねしょが、なおりますように!」 一年生のかずくんは、ベッドの上で神さまにお願いしている。 気がつくと、かずくんは虹色に輝くお城の前にいた。透明なガラスで作ったようなお城だ。〉……
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作者:
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小説の種類:
風になびく髪
「いらっしゃい」 予約時間の5分前。行きつけの美容室の自動ドアをくぐると、いつもの穏やかな笑顔で店長が迎えてくれる。 カントリーミュージックの流れる店内は、木目調のナチュラルな内装で統一されていて、……
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ジャンル:その他
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小説の種類:
映画館の座席
 長く付き合っていた彼氏と別れた。 きちんと話し合って別れたけれど、さすがに重たいものを飲み込んだような気分は拭えず、食欲もなく仕事以外の時間は上の空だった。
そろそろ気持ちを切り替えなきゃ、と思っていたところ、……
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朗読:ありさ
  
劇団アルクシアター
ジャンル:童話
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小説の種類:
座っている猫
「おとなの猫の譲渡会?」 地下鉄の吊り広告に、明子さんの目が止まりました。 昼下がりの地下鉄名城線。この時間帯にしては、車内はすいています。 その広告は、自由が丘の名古屋市動物愛護センターで開催される保護猫の譲渡会の案内でした。……
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朗読:おぐりまさこ
  
空宙空地
ジャンル:青春
キーワード: / /
小説の種類:
天むす
「まりちゃん! 私、就職決まったよ!」 「そうなんや、おめでとう! どこに住むことになるん?」 「名古屋!」  名古屋へ行くのは、生まれて初めてだった。とりあえず、おいしいものを食べて、……
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朗読:糸永しのぶ
  
劇団はぐるま
キーワード: / /
小説の種類:
迎え火
 一九八九年。市営住宅の夏はやはり暑い。 僕の家はA棟からR棟まである市営大幸住宅のG棟にあった。四畳半と六畳の二間に、台所、便所、風呂だけの家。和式便所で、風呂にシャワーは付いていなかった。……
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梅酒の入ったグラス
カラン なんの音だろうと思った。 職業柄、耳はいいほうだ。コンサート終わりにひっそりと慎ましやかに一人居酒屋で乾杯をしていた私は、聞きなれない音を耳にして首を傾げた。……
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朗読:高橋幸誠
  
フリー
お寺
昔は大きな仏壇があったようだ。 紫檀の美しい立派な観音開きの仏壇。 仏壇仕舞いをしたそうで、いつの間にかそれはなくなっていた。 あまり信仰心が深いわけでもないので、そんなに影響はなかった。……
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朗読:鈴木幾子
  
STRINGS
バーカウンター
 その店は大須赤門通りの商店街から奥に入った狭い路地裏にあった。建物に人一人ぐらい通れる階段があり、階段を昇った突き当たりに怪し気な店が構えていた。 あの日、僕は錦で取引先の重役の接待があった。……
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朗読:関戸哲也
  
空宙空地
宇宙船
「こちらは宇宙貨物船ゴールデンオルカ号。これより月の重力圏を離脱し、地球の軌道に入る。メインブースターの点火まであと5分。軌道進入航路、チェック。必要推力、チェック」 私が名古屋市と月を結ぶ貨物船の船長に就いてから、……
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朗読:賀久泰嗣
  
試験管ベビー
キーワード: /
小説の種類:
柴犬
 よく行くスーパーの横にペットショップがある。入口の自動扉前にメダカのいる瓶があって、店内に入ると左手がレジカウンター。その奥には、トリマースペース。右手には、フリモ等のフリーぺーパーが置いてある棚があり、……
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ジャンル:恋愛
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小説の種類:
神社
「月の光も漏れない闇の森って言うから、どんな所かと思った」 歩道から神社への石段を上がりながら、直斗は拍子抜けしたように晃に言った。直斗と晃は、大学の同級生。同じ職場に就職している。……
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朗読:かこまさつぐ
  
試験管ベビー