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キーワード : 家族

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小説の種類:
味噌煮込みうどん
「いらっしゃいませーーーーーーーーーーーー」 どこまでも伸びゆく、威勢の良い二代目男性店主の声。 その声すらもここ、味噌煮込うどん屋の、味であると気づいたのはいつからだったか。……
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朗読:西本智至
  
劇団サラダ
ジャンル:歴史・時代
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小説の種類:
住宅街の道
 京都に住んでいるぼくは小学五年生。毎年、夏休みと冬休みに名古屋に住む祖父の家に遊びに行っている。小さい頃は「じいじ」と呼んでいたが、小学校に入るくらいだっただろうか、「俺のことを『じいじ』と呼ぶな。……
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小説の種類:
どて煮
「今日、いいもの作ったよ」 妻が『はにかむ』というよりは、『にやにや』した表情でつぶやく。ここで言う『つぶやく』とは、あえて小声で話して興味を引こうとしているだけであって、本当の独り言ではない。……
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ジャンル:ファンタジー
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小説の種類:
水族館の大水槽
 娘が水族館に行きたいと言った。 「よーし、じゃあ、今から行こう!」 夫は張り切って車を出す。 「ママも水族館大好きなんだよなあ」 夫は結婚する前のことを言いだした。わたしたちはいつも水族館で会っていたのだ。……
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朗読:浦麗
  
オレンヂスタ
ジャンル:青春
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小説の種類:
ピアノのある部屋
鶴舞公園から真っ直ぐにきた大池町にうちの病院はあった。時代は昭和初期。鉄筋コンクリート製のビルは当時は珍しく、とても目立っていたように思う。家族経営で総合病院を経営していた。……
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朗読:天野鎮雄
  
劇団劇座
ジャンル:ファンタジー
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小説の種類:
温室の中
最近、母さんにかまわれてない気がする。 日曜の昼下がり、宿題を終わらせてランドセルの新しい傷を指でなぞっていると、リビングでうるさい電話が鳴った。うちは掃除ロボットや最新のオーブンレンジが揃っているのに、……
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朗読:丹羽美貴
  
劇団うりんこ
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小説の種類:
スーパーのお弁当
 「どうしていまさら映画なんか観に行かなきゃいけないの?」 今日も見舞いに行った私に、妻はそう言った。 「だから、言っただろう。スーパーの福引きで当たったんだよ」 「それにしたって。体調も良くないし」……
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小説の種類:
スマートフォン
「やっほー、元気?」 スマホに映る加奈に手を振った。加奈は疲れた表情で口元だけで笑った。 加奈は看護師だ。子どもが幼いこともあり、今は総合病院で外来患者の診察時間のみ勤務している。……
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ジャンル:ファンタジー
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小説の種類:
日の差し込む部屋
 あの日、お母さんは僕に言った。 「ひとりで生きていくことを選ぶのも、誰かを選んで人と一緒に生きていくことも、多分どっちも幸せだ」って。 「私はひとりで生きていくことを選んだけど、あなたも自分で決めなさい」って。……
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朗読:水野恭輔
  
劇団Hi-Tgrowth
ジャンル:コメディ
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小説の種類:
ケアハウス
 「ねえちゃんに夕方から何べんも電話しとるけど…そっちに行っとる?」叔父からの電話だった。「また受話器はずれとるんだわ。すみません、今見てきます。おじさんお元気そうですね。」部屋着のまま、……
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朗読:入江靖子
  
人形劇団むすび座
ジャンル:童話
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小説の種類:
ドールハウス
 岸田くんちの庭にドールハウスが出現した。 高さは十五センチほど。実際の家を忠実に再現し、壁の羽目板のすきままで本物の家とおなじだ。玄関のドアにはノブがあり、それをひねると開けることができた。……
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ジャンル:SF
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小説の種類:
太陽系
 名古屋という町が、宇宙都市として認められたのは、ほんの二十年前の話だ。百八十年前に、地球外生命との交流に成功し、彼らの力を借りて、人類は地球から飛び出して宇宙に進出した。 当然日本もまた、……
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小説の種類:
JR名古屋駅
 残業して疲れた体で夜八時過ぎに家に戻ると、姉が居間にいた。姉は目が合うと、片手を上げて「お帰りなさい。おじゃましてます」と言った。 僕より三歳上の姉は十年前に結婚して、今は義兄の転勤で東京に住んでいる。……
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朗読:園田裕史
  
舞夢プロ
作者:
ジャンル:ファンタジー
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小説の種類:
交通安全の旗
 「人生はマラソンである」とよく言われる。長い道のりも一歩一歩進んでいくことで、必ずやゴールに辿り着く。スタートに立つ前の高揚感はさしずめ生まれたての赤子の微笑み、レース中盤は沿道の応援を浴び、……
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朗読:まつもとぎんこ
  
ポカラの会
作者:
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小説の種類:
シロツメクサ
 朝、目覚めて鏡を見ると、右目のまぶたに大きなデキモノができていた。 化粧で隠せるものでもなく、仕事を休むわけにもいかず、憂鬱な週の始まりだった。自宅を出る前に夫と会話をしたのは、5回・・・・いや、4回だったか。……
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朗読:堀優子
  
劇団劇座
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小説の種類:
キュウリの花
 松本茂雄は、深夜に短編小説の着想がわき、小玉電球をつけて、枕元のメモ用紙に書きつけた。隣で寝ている老妻の美菜子が、小玉をつける音に気づかずに寝息を立てている。 朝飯を食べるとすぐに原稿用紙を取りだして執筆し始めた。……
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朗読:小澤寛
  
office KAN
ジャンル:歴史・時代
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小説の種類:
ラクダ
 文政十年 一月晦日 あす父さんとらくだを見に行く。 とても楽しみだ! 去年、らくだが大須の見世物小屋に来たとき、うちの寺子屋じゃ呉服屋の国松だけが見に行っていて、自慢されまくったやつだ。……
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朗読:道家一子
  
演劇人冒険舎
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小説の種類:
画用紙に描いた絵
 職場とウィークリーマンションの往復生活が始まって何週間が過ぎただろうか── 疲れすぎてお風呂に入るのも億劫だ。 アルコール消毒をし過ぎた手は所々が赤くなっている。 「あ、電話しなきゃ──」……
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小説の種類:
バスターミナル
 父親には一生会うことはないと思っていた。別れて以来、養育費も無し連絡も無し靴下一つ送るで無し。どうやら今はハゲてるらしいよハハハ。疎遠になっている父親を母娘でくさして楽しんだ。本当は会ってみたかったのだと思う。私の半分を作った人に。……
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朗読:竹内晶子
  
フリー
キーワード:
小説の種類:
熱田神宮
 負けるはずのない形勢だった。俺は、『俺がいつも勝っているやつ』に敗れてしまった。小学校5年生の時に、俺は熱田神宮で開催される将棋大会に出場した。予選とトーナメントを勝ち抜き、壇上で決勝戦を対局した。……
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