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ジャンル:童話
キーワード:
小説の種類:
寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」母さん狐がびっくりして、あわてふためきながら、眼を抑えている子供の手を恐る恐るとりのけて見ましたが、何も刺さってはいませんでした。母さん狐は洞穴の入口から外へ出て始めてわけが解りました。昨夜のうちに、真白な雪がどっさり降ったのです。……
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演出:刈馬カオス
  
刈馬演劇設計社
朗読:あさぎりまとい
  
フリー
   古部未悠
  
フリー
作者:
ジャンル:童話
キーワード:
小説の種類:
寒い冬が北方から、狐の親子の棲んでいる森へもやって来ました。或朝洞穴から子供の狐が出ようとしましたが、「あっ」と叫んで眼を抑えながら母さん狐のところへころげて来ました。「母ちゃん、眼に何か刺さった、ぬいて頂戴早く早く」母さん狐がびっくりして、あわてふためきながら、眼を抑えている子供の手を恐る恐るとりのけて見ましたが、何も刺さってはいませんでした。母さん狐は洞穴の入口から外へ出て始めてわけが解りました。昨夜のうちに、真白な雪がどっさり降ったのです。……
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ジャンル:その他
キーワード:
小説の種類:
 初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈(がん)茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに、初茸が立ち上って挨拶をしました。 「皆さん。この頃はだんだん寒くなりましたので、そろそろ私共は土の中へ引き込まねばならぬようになりました。今夜はお別れの宴会ですから、皆さんは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」……
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演出:平塚直隆
  
オイスターズ
朗読:佐治なげる
  
フリー
ジャンル:歴史・時代
キーワード:
小説の種類:
むしむしした午後である。津田が呆んやり窓の外を眺めてゐると、女給仕が津田を呼びに來た。オフイスへ戻つて卓上の電話へ耳をあてると、 「津田さん? 津田さんでいらつしやいますか?」「私、くみ子です……御無沙汰してをります。今日、東京へ出て參りましたの……」  初めは誰かと耳をそばだててゐた津田の瞼に、かつてのくみ子の顏が大きく浮んで來た。……
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演出:平塚直隆
  
オイスターズ
朗読:名古屋山三郎
  
ナゴヤ座
   矢方美紀
  
ワンダースペース
ジャンル:歴史・時代
キーワード:
小説の種類:
 小林秀雄と島木健作が小田原へ鮎釣りに来て、三好達治の家で鮎を肴に食事のうち、談たまたまラムネに及んで、ラムネの玉がチョロチョロと吹きあげられて蓋になるのを発明した奴が、あれ一つ発明しただけで往生を遂げてしまつたとすれば、をかしな奴だと小林が言ふ。すると三好が居ずまひを正して我々を見渡しながら、ラムネの玉を発明した人の名前は分つてゐるぜ、と言ひだした。 ……
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ジャンル:コメディ
キーワード:
小説の種類:
アフリカ洲にアルゼリヤといふ國がある、凡そ世界中此國の人ほど怠惰者はないので、それといふのも畢竟は熱帶地方のことゆえ檸檬や、橙の花咲き亂れて其得ならぬ香四方に立ちこめ、これに觸れる人は自から睡眠を催ふすほどの、だらりとした心地の好い土地柄の故でもあらう。ところがこのアルゼリヤ國の中でブリダアといふ市府の人は分ても怠惰ることが好き、道樂をして日を送ることが好きといふ次第である。……
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キーワード:
小説の種類:
むかし、あるところに、それはそれは、正直なおばあさんが、住んでいました。けれども、このおばあさんは、子も無ければ、孫も無いので、ほんとうの一人ぼっちでした。その上、おばあさんの住んでいた所は、寂しい野原の一軒家で、となりの村へ行くのには、高い山の峠を、越さねばなりませんでしたし、また、別のとなり村へ行くには、大きな川を、渡らねばなりませんでした。……
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演出:岡田一彦
  
劇団劇座
   光本基江
  
STRINGS
ジャンル:ファンタジー
キーワード:
小説の種類:
むかし、むかし、京都の町で、鼠が、たいそうあばれて、困った事がありました。台所や戸棚の食べ物を盗み出すどころか、戸障子をかじったり、たんすに穴をあけて、着物を噛みさいたり。夜も昼も、天井裏やお座敷の隅をかけずりまわったりして、それはひどいイタズラのし放題をしていました。そこでたまらなくなって、ある時、お上(かみ)からおふれが出て、方々(ほうぼう)のうちの、飼い猫の首ったまにつないだ綱をといて放してやること、それをしない者は、罰をうけることになりました。 ……
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演出:岡田一彦
  
劇団劇座
   原田邦英
  
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